ひとりがたり

日常のもの・こと・妄想など

トム

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6年前に飼っていたウサギ。
昔のフィルムの整理をしていたらでてきたので、キタムラでCDに入れてもらった。

トムという。
名前の理由は前歯がトムクルーズに似ているから。
しかしメス。
妹達にはプルーと呼ばれていた。
はなちゃんとはナカヨシだった、キャベツを分けあったり、一緒に寝たり。

私の不注意で骨折させてしまったこともあったけれど、後遺症もなく完治した。
ウサギの骨折は死を招くのに、獣医さんに言わせるとキセキだ!とのこと。
けれど6年前、私がインフルエンザで寝込んでいた日、トムは急死してしまった。
理由は分からない。トムは4歳だった。
がらがらの声で1日中泣き続けた。
確か今ぐらいの時期。
たまにお風呂に入れたり、外を散歩させたり、とても可愛がっていた。
左右の目の色が違って、お日様に当たるとふわふわとしていてかわいかった。

昔のフィルムを整理していたらでてきた思い出のカケラ。
トムの凶悪なあくびも、一度だけ「ぴゅー」って鳴いた声も、ふわふわまるまるした冬のトムも。
全部大好きだった事を思い出した。
あいつは天国でもキャベツを山盛り食べてるのだろうか。
藁をくわえタバコみたいにしてじっと鼻だけぴくぴく動かしてるだろうか。
爺ちゃんと仲良くやっているだろうか。
なんて考えるとちょっと笑えてきた。

トムの居た生活はとても楽しかった。
あぁ、懐かしい思い出の破片を見つけてしまった。
ちょっと得した気分。