ひとりがたり

日常のもの・こと・妄想など

2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

表現について3

私は甘かった。 資料だけでなく、時には実体験も必要である。 資料だけだと、どうしても文字だけのものが多いので、名称を知っていても実際はどこだかわからないことがある。 わからないまでいかなくとも、曖昧に終わってしまうことがあるのだ。 なので時に…

85.コンビニおにぎり

「にゃこ、おにぎりと言えば!?」 「はい?」 不機嫌極まりない表情で起きあがったのが、ネコ、へんちくりんな関西弁を喋るのが、カバ。 「『はい』って、具はないで!!ちゃんと答えんかい!!」 「いや・・・いきなり、意味分かんないから・・・・」 ネコ…

1.クレヨン

「松谷さん、こんばんわ」 彼はパソコンの画面から目を離し、私を見つめた。焦げ茶色の髪と瞳は、モニターの光で怪しく光っていた。 彼はけだるそうに、ワンテンポ遅れて返事を返す。 「で?今日はどうしたんだ?」 私は、彼の頬に手を添えた。 「今日は、い…

2.きょうだい(自由変換)兄弟

俺が初めて古都治の存在を知ったのは、小学6年の頃だった。古都治は中学2年。その出会いは偶然ではなかった。 あいつは小学校の前の公園の箱ブランコに乗って、俺がでてくるのを待っていたらしい。どうも、母親から腹違いの弟がいると聞いて興味を持っただ…

4.マルボロ

明日も雨が降るだろう・・・きっと、明日も。 「よ、おはよーさん、にゃこ・・・どうしたん?そんな黄昏た顔して。」 こいつは最近、サングラスとバンダナをやめたばっかだ・・・やっぱりこっちのが良いのかもしれない。 昔は、有るロック歌手に似てるとか何…

21.はさみ

「ねぇ・・・蜜雪、はさみって体に刺さるのかなぁ?」 「さぁ・・・刺さったとしても、凄く痛そうだよな。開いたまま刺さったら、じょっきんって、傷口がきれるんだぜ?考えただけで爪の間がむずむずして痛いよ。」 真下蜜雪は、手をわなわなと動かし、恐ろ…

42.メモリーカード(遺伝子の意) Breaking The Habit オモテ/寄生虫

この皮膚の下を這い回るような、その、リアルな感覚は血で、洗い流さなければ満足できない程僕の中で大きくなっていた。 それはまるで、寄生虫が皮膚の下を這い回っているようだった。 僕の子供があの人との間にできたって知ったとき、僕は激しく後悔した。 …

47:ジャックナイフ

結局は僕の所為じゃないか。全て、俺がやったことだったようだ。 嘉嶋悠木の死、嘉嶋柚木の復讐。俺が先読みできなかったから、起きた悲劇だった。 嘉嶋柚木があのとき死んでいたら、嘉嶋悠木は死ななかったし。 俺が嘉嶋柚木に復讐され追い回されることもな…

52.真昼の月

俺は初めて本気で人を殺そうと思ったのは、中学1年生の頃だった。 俺はかの有名な幼女連続殺人犯と同じ名字で、何かにつけてクラスメイトはそのことで俺を馬鹿にした。 そして、給食の時間俺の隣で配膳を待っていた男子生徒が俺に向かって言った。 「宮崎っ…

71.誘蛾灯

『パチン』と虫が燃え尽きる音。 その一瞬でひとつの命が消えてるのかと思うと、僕は不思議でしょうがなかった。 誘蛾灯にこびりつく虫の残骸はかつてそれが命であった痕跡なんて全くなくて、ただの灰に近い残骸になっている。 ただの汚いモノ、そんな認識し…

73.煙

雨続きでのぼれなかった屋上の一番高いところ。まるで屋根の上でひなたぼっこする猫のごとく、野崎理都は屋上へと繋がる階段の屋根の上で昼寝をしていた。 辺りにはゴミがまとめられたコンビニの袋と、飲みかけのイチゴオレ、セブンスター、鞄、制服の上着、…

89.みえない

教会の綺麗なステンドグラスの下で、あいつは今も眠っている。 あいつが死んだ。 それがすべてだ。 俺がそこに着いたとき、そいつは木製の床に真っ赤な血をしみこませてかすかに笑っていた。 白いシャツが真っ赤に染まっている。 体中から血を流し、白い肌が…

96.溺れる魚

あの少年の顔が、今でも目に焼き付いている。 正しくは、目ではないのかもしれない。 だって、俺は死んでいるのだから。 彼の手をひいてあるっていた男、おそらく彼の父親だろうそいつが俺を殺した犯人だ。 あの時聞こえたのは、彼女の声と男が俺の体に差し…

Distance

There is on road in front of me. the road can done behind me. -高村光太郎『道程』より抜粋英訳(誤訳の可能性アリなので要注意) これから先どうなるかなんて解らない しかし過去を振り返り観察することは可能だ 観察しこれから先どうするかを考える …

悪夢の滞在

はしる にげる おいつかれる 這いずり飛び回る虫たち 大きなスズメバチに腕を刺される 蜘蛛が喉を食い破り ゴキブリが肌を這う 害虫が私を浸食している 目が覚める 動機 息切れ 不快感 寒さに震え また目を閉じるも 恐怖で眠れず 朝を待つ

表現について

毎日考えていた。 どう言葉を並べ、どう表現するか。 自分の書いたストーリーをどのように伝えるか。 どんどん溺れていった。 もがけばもがくほど溺れていった。 人を好きになることより書いていることが好き。 かけなくなっても好きだから苦しい。 好きな人…

祈り

神様なんてはなから信じてはいない けれど祈る 懺悔し 悔い 改まらず 愚の骨頂 気持ちいいぐらいに どこまでもゆこう 最後は自分も消えてなくなるのだから

ヨゴレタボクと清らかな君

その罪悪感をぬぐい去るように君の言葉とビジョンをぼくの汚れた瞳に焼き付ける。 君の言葉で清められた気になって、またぼくは汚れた生活に戻る。 君は純粋だ。 君の言葉やビジョンが人を引きつけるのはそのせい。 ぼくは遠くにいるよ。 ぼくの汚れた手で君…

眠い

ねぇ、空気で溺れそう 押しつぶされそう 私は深海魚? 見えない目 短い尾鰭 深海を漂うにはもってこい 最後には深海で朽ちてゆく

そんなきぶん

無性に詩が書きたい 言葉にしたい しなくてはいけない いいんだ たとえ無視されても 誰にも届かなくても その事実が大切

それに伴う苦痛

気持ちが熱を帯びている 何度も学習したはずだ しかし冷めることのない熱は 冬の夜気と共に さらに熱を帯びてゆく 頬が熱い、耳が熱い 心臓を焼き尽くすほどに 僕の中の誰かが 叫んでいるようだ 雨が熱を少しでも 冷ましてくれたらいいのに

天国、地獄、大地獄

子供の頃の遊びだ 地獄に落ちる確率の方が高い 天国、地獄、大地獄 私の名前は天国だった 懐かしい遊びです。 久々に思い出した。

蜘蛛の糸

目を開けた 木々の生い茂った茂みの中 起きあがろうともがいて 右手で蜘蛛の巣を壊した 蜘蛛の糸が指からほどけない 起きあがろうと もがきあがく 頭上に広がる 女郎蜘蛛の巣 よく見ればあたり一面 蜘蛛の巣に囲われていた 虫が嫌いなので 私は起きあがるこ…

病める心に光あれ

病んでいる知っている 編んでいる絡んでいる 好いている空いている 腹ぺこで死にそう 雨の音を聞いていた 知っている その先になにもないことぐらい 絡んだ糸が簡単にはほどけないことくらい

雨、降ってきた

このまま車の中で 車にぶつかる雨音を じっと聞いて 眠りにつきたい衝動に駆られた 運転席のシートに沈み込んで 目を閉じて 車体に当たる雨音は 金属音に近い しっとりと 湿り気を帯びる夜気 心地よいリズムで降り続ける雨 フロントガラスに集まる滴は あめ…

愚者

君の手を払いのけた私の 愚かしい行為に 君はただ佇んで微笑んでいた 私はできうる限りの方法で 君を傷つけ遠ざけようと試みた 浅ましくも愚かしい私 本当はその逆だったんだ 私は愚者だ 君のためにここにいる ふとマンガを読んでいて感化されたっつーか、描…

刷毛を使ってみた

ある意味刷毛プレイ。 プレイ刷毛? 刷毛を使ってエアギター? 兄様はこういうくだらないことに頭を使うのが好きなようです。 しかも、なぜかパンツで。 私もくだらないものを撮るためにドールを設置するのが大好きです。

ぶたさん2

ぽぽちゃん 「はっかいさん?ちがうよーぶたさんだよー」 鈴美 「ゴクウちゃんに聞いたの?」 ぽぽちゃん 「うん、ゴクウちゃんね、人間がオシショーさんであとはかっぱとぶたさんだってゆってたよ」 鈴美 「そ、そう・・・」

ぶたさん1

ぽぽちゃん 「あーこの人知ってるよぉーごくうチャンのねぇーお友達ぃー」 鈴美 「ぽぽちゃん、たぶんその人ハッカイさんだよ」