いわくつきの踏切
場所などは一切明かせない。
遭遇してしまったら、立ち入るかはあなた次第。
遭遇してしまったら、立ち入るかはあなた次第。
裏路地を歩いていたときにふと、横道に気がついた。
普通にしていたら、きっと見逃してしまったであろうその横道の向こう側にはちいさな踏切があった。
私はそのまま通り過ぎようと思ったが、やはり気になって引き返してその横道へと進入した。
右手に駐車場。
左手に建物。
正面にはちいさな踏切。
まるで異空間のようだった。
私は意図することなく、気持ちの惹かれるままにシャッターを切る。
踏切を渡り、見回すと。
右手には塀、左手には畑。
いたって普通のそう、青梅なら普通の光景のはずなのにその時私は何か嫌な気配を感じた。
特に、幽霊とか妖怪とか宇宙人が見えるような人間ではないし、どちらかといえばそんなもん信じていない。
けれど、『本能的に気持ち悪い』そんなことはないだろうか?
まさにそんな気持ち。
正面の道は階段だった。
奥には稲荷神社があり、樹木で覆われた階段は薄暗く昼間なのに電気がついていた。
『奥には行くな』と誰かに言われている気がした。
もしかしたら自分の心の奥底の気持ちがそう言っていたのかもしれない。
私はそれ以上、進むのをやめ、引き返した。
後味の悪さを残して。
後日談として、
母にこんな変なところがあったんだよ、という話をした。
すると、こんな話が。
かなり昔の話。
飛び込み自殺があったとのこと。
まぁ、踏切や駅なんてどこでも自殺や人死になんてよくあるだろうが、後々聞くとなんとなく怖い。
しかも写真に撮ってしまった。現場を。
ひとり、画面の前で写真を確認しながらこの世のものではないものが写っていないかよく確認したが、どうやら平気そう。
おそらく、うん、確実に幽霊なんてものはいないだろう。
すると、こんな話が。
かなり昔の話。
飛び込み自殺があったとのこと。
まぁ、踏切や駅なんてどこでも自殺や人死になんてよくあるだろうが、後々聞くとなんとなく怖い。
しかも写真に撮ってしまった。現場を。
ひとり、画面の前で写真を確認しながらこの世のものではないものが写っていないかよく確認したが、どうやら平気そう。
おそらく、うん、確実に幽霊なんてものはいないだろう。
ただ、なんとなくつきまとっていた嫌な気配はぬぐい去れなかった。
と、言う事実。