ひとりがたり

日常のもの・こと・妄想など

きえていく影

確実に君の影は薄まっている

ありがたくもあり少し寂しい

私は夕日に向かって一枚ずつ気持ちの断片を投げ捨てる

全部燃えちまえ!そんなこと思いながら

けど忘れたくない思いでばかり

色濃くなりつつある別の影を

横目で見つめて

苦い気持ちを噛みしめる

いっそ私ごとすべて燃やし尽くしてくれ

夕日で延びた自分の影を睨みつけ

また歩き出す