転げ落ちる
落ちていくときに考えていたことは
登る事じゃなかった
このまま落ちて
ぐちゃぐちゃに壊れちゃえばいいのにと思っていた
それから以外にふんわりと着地して
でもまだまだ底が深くて
それ以上落ちちゃいけないって思って
上を見上げた
地の底から見上げた空は青かった
少しずつ青空を目指して
ときどき引きずり落とされながら
今もまだ登ってる途中
もうあんな風にはなりたくない
だからのぼり続ける
落ちたら登るしかない
登ったら落ちるしかないのかといったらそれは違う
地面をはいつくばってる人間は
空を見上げることができる
頂上に行ったら空を見上げればいい
