ひとりがたり

日常のもの・こと・妄想など

Distance-桜夜道-

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There is on road in front of me.
the road can done behaind me.
ぼくの前に道はない
ぼくの後ろに道はできる

高村光太郎『道程』より引用 英訳・・・英語が苦手なので誤訳の可能性アリ)


小雨の降る寒空の下
屋根の代わりに咲いた桜の花が
私たちを見下ろしていた
朝早くから
手持ちで写真が撮れる
ぎりぎりの時間まで
カメラを持って歩き続けた

あれから一年経つ

あのねわたし、
ってつづく言葉が出てこないや
なんか言いたくてもなにが言いたいのかわからない
あーあ、ネコだったらいいのに
すりよって「にゃあ」で事足りる

私はこの道を一歩一歩
しっかりと踏みしめて
進む
時々横の人を引っ張りながら
引っ張られながら


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一年前の桜。
息を殺してなるべく感度を上げないで、フラッシュもたかずシャッタースピードを遅くして、腕を固定して、じっと両足で突っ張ってぶれないように。
撮った桜。
すごくおなかが減っていて、屋台のにおいがかぐわしかったのを覚えている。
確かこの日のご飯は、豚キムチだっけ?
そこまでは覚えてない。
歩き通しでくたびれたけど、寒かったけど、鼻水も垂れて、雨も降ったけど、楽しかった。