ひとりがたり

日常のもの・こと・妄想など

雨の夜のはなし

ぬらぬらと爬虫類の体のような光沢を放つアスファルトは雨なのか、それとも彼女の血液か判らないぐらい濡れていた。
漆黒の地面に横たわる彼女が、いつも友達の話をするみたいな軽い口調で「朝日がる昇る前の群青色の空がアタシはだぁきらい」と笑いながらいったのは今から15時間前で、ちょうど今日が始まるときだった。
僕は群青色の空を眺めながら、「俺はこのあとの真っ赤な朝日が好きだな」と言った。
彼女は少し口を尖らせ、
「そんなの見たら明日が来ちゃうじゃん、明日なんて来なくていいの、あたしには必要ない」
と、これまた愉しげに言った。
「もう、いいの。」
そのあと空を見上げ、とても小さい声で少し悲しそうに呟いたように見えたのは気のせいじゃなかったんだね。
そのあと、彼女は6時間前に出会ったばかりの僕の部屋で眠った。
絶望し愛に飢えているように見えた。
眠る前に彼女は「このまま目覚めなければいいのに、こんな体要らない、こんなあたし要らない、こんなものいつだって捨てる覚悟ができてる。」
僕は驚いて気の聞いた返事なんて返せずただ
「君が言うほど粗末じゃないよ」
なんて訳のわからない言葉を返した。
アスファルトに横たわる彼女を眺めていたら、別にどうでもよくなった。
生きるとか死ぬとか、明日とか今日とか。
どうでもいい。
いつかみんな、遅かれ早かれ彼女のようになる。
その間に心を自分になんかい殺されるか、他人に何回殺されるか。
僕も彼女の心を殺したかもしれない、止めを指したのは僕かもしれない。
僕も彼女に殺されたかもしれない。
頭が変になりそうだ。
でも世の中そうやって回ってるんじゃないか?
あーもうどうでもいいか。
彼女は笑っていた、死んでるはずなのに微笑んでいた。
生からの解放は死に縛られることなんだ。
いいや逆か?
まぁいい、彼女が幸せならばそれでいい。



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お久しぶりです。
眠れないので狂った話をひとつ。
お付き合いありがとうございます。
毎日きつい日々を送っております。
それはもう、時々死んだら楽じゃねーか?
なんてね。
よくわからないんです。
どんなに無理して頑張ってもふーんそう。って、父も彼氏も。
父は職場で、家では彼氏。
まだ結婚してないのに完璧奥さん扱いだし。
父は父入院時私あれだけ無理したのにぜんぜん認めてもらえん。
私なんだろーねー?
仕事しててもぜんぜん楽しくない。
多少は楽しいときもあるじゃん仕事って。
心がおれそうだ。