窓
窓で切り取った空
その青の深さに目を覆う
雲が流れるように
自分も流れている
自分の足で精一杯歩いて
自分のペースで
空を見上げる
あの頃二人で眺めていた空
部活の帰りに
空ばかり眺めて
馬鹿みたいに毎日
空を眺めて
一番星が出ると
二人で何故か喜んで
毎日一番星は出るのに
毎日喜んで
笑い合った
あの頃二人で
プラネタリウムみたいに綺麗な
夜空を見たいと語り合った
いつか大人になったら行こうって
笑い合った
だから今でも空は好きだ
今からでも遅くない
一緒に空を見に行かないか
いちばんいちばんだいじな
友達だから
お茶とお菓子でも持って
少し明るくなってしまった空を眺めながら
またふたりで
たくさんたくさん
話をしよう
親友へ
