ひとりがたり

日常のもの・こと・妄想など

2008-12-04から1日間の記事一覧

空を切り取った窓 窓で切り取った空 その青の深さに目を覆う 雲が流れるように 自分も流れている 自分の足で精一杯歩いて 自分のペースで 空を見上げる あの頃二人で眺めていた空 部活の帰りに 空ばかり眺めて 馬鹿みたいに毎日 空を眺めて 一番星が出ると …

湖の碧

切り取られた空間の中で 足掻いている もがいている 透明度の高い青緑色 からだに絡まる冷たい液体 それを望んで居るんだろうか ただその景色に魅了されて居るんだろうか 風の音と木々のこすれる音 鳥の鳴き声 静寂はない 私はそっと横目で見送った

無理だって叫ぶ前に

嘆いてばかりでは始まらない 頭上で桜が絡まる 何かの配線みたいに 私の頭の中で絡まる もう夏が来るのに その桜は枯れることを知らない ただ手をこまねいてた 馬鹿みたいに 突っ立ってた けどね ほらもう少しだから 自分から何かを変えていく力が必要 手を…

悪意

金色の太陽が 真っ黒な雲の縁を 金色に焼いている 冷たい風が 頬を撫でる 悪意のこもった愛撫 あぁ ただそれだけのために あぁ ただそれだけのために 何もかも 犠牲にすることは なかったのに あまりにもそれは情熱的で あまりにもそれは非現実的だった 金色…

桜と青空その色合い

幸いその日は晴天で 見頃を迎えた桜が 花びらを散らしながら 咲き誇っていた 青空と桜の その 色合いが 儚く思え 私は大変感動した 風が吹く度に 花びらは私の元へと舞い散っていた 桜は昔から 色々な物にたとえられていた 人間の命 季節の移り変わり 時代の…

道程(1st ver.)

僕の前に道はない 僕の後ろに道は出来る 好きな言葉 ”僕の後ろに道は出来る” 自分が歩んだ全ての道が僕の後ろにある 迷い道 一本道 難所 全て僕の後ろにある 僕はその地図を持っている だから今僕の前に在る広場を 地形を読みながら進むことが出来る けれど…

羽の生えた猫

その、真っ黒な老ネコの背中には、天使のような白い羽が生えていた。 そのネコは前から家の近所をうろついてるネコで、ぼくは勝手に「くらのすけ」と名付けていた。 紅い首輪をしていたので、どこかの飼い猫かもしれなかったが、外ネコなんてその場その場で…

詩と写真について2

前回、写真をとる暇がないと書いたが、最近は携帯にカメラがついていて、ボタンひとつで起動できるものだから、ついつい携帯カメラで撮影してしまう。 撮影モードによっては、家のちびカメラよりも写りがよいときがある(ちびカメラの設定もあるが)ので、写真…