ひとりがたり

日常のもの・こと・妄想など

Roof of parking lot

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窓から顔を出し近所の駐車場の屋根を見下ろしました。

熱っぽい体にたまった熱を、夜気で少しだけ冷ましたかったのかもしれません。

もちろん、それが体にいいことだとは思っておりませんでしたが、冷たい空気だけでなく満月の光も非常に魅力的でありました。

月明かりでとても明るい夜でした。

しかし駐車場の屋根に月明かりは反射せず、波打ったトタンが薄ぼんやりと暗闇に浮かんでいるだけでした。

そのトタンをじっと見つめていると、屋根の端から黒い手が伸びて参りました。

私は怖くなり、部屋の窓を閉じ鍵をしっかりかけ、頭からすっぽりと布団をかぶり眠りについたのでした。