ひとりがたり

日常のもの・こと・妄想など

2008-12-15から1日間の記事一覧

昨日のこと

寝た寝た! ご飯と薬の時間しか起きていなかった。 おかげで取りあえず、風邪症状が収まった。 でも、いつもより写真を撮った、どういうことだ。 GOHT映画化。 だいぶ前に知ったのだが書き忘れ。 乙一さん映画化ラッシュですな。 あと、これもだいぶ前の話題…

Roof of parking lot

窓から顔を出し近所の駐車場の屋根を見下ろしました。 熱っぽい体にたまった熱を、夜気で少しだけ冷ましたかったのかもしれません。 もちろん、それが体にいいことだとは思っておりませんでしたが、冷たい空気だけでなく満月の光も非常に魅力的でありました…

100題について

100の内95話アップ完了!! 明日から、ホームページ時代にはまだ公開していなかった残り5話を一日一話ずつ公開していこうと思っている。 やっと終わったぞぉ!! 一番ふるいものから一番新しいものを駆け足で眺めてみると、あぁ、ほんと、20代前半あ…

84.鼻緒:梅吉と浪士2

「で?なんだってんだい、油屋の息子が」 「しらねぇよ、そのあとぁ、三珠川でどざえもんになっておっちんだとか、辻斬りに殺されたとかぁ、名前を変えて生きてるとかぁ、色んな噂が飛びかってる」 団子屋の竹吉の所では今日もこんなうわさ話が飛び交ってい…

60.轍:浪士と梅吉

抜き身の刀を持ちながら、梅吉は竹藪の中を駆け抜けた。 鞘なんてとっくにどこかへ行ってしまった。 とにかく着の身着のまま長屋から飛び出してきたので、着物も身につけず、草鞋すら履いていない。 目の前に薄ねずの袴に、ねず色の着物を身につけた一人の浪…

90.雨に溶けて:カラスの鳴く夜

雨、しかも深夜だというのにカラスが鳴いていた。 ぼんやりとする頭で駅から自宅までの道を一人傘さしながら歩く。人気はない。 自宅近くの暗くなった飲食店外でやっと人を見かけた。 子供だった。こんな時間に子供が?と疑問を感じつつ通り過ぎようとしたそ…

62.オレンジ色の猫

オレンジ色の猫を抱えた、白いフリルやレースの沢山付いたワンピースを着たゆる巻きカールの黒髪に、エメラルド色の瞳の女の子が、ピンク色のバラに囲まれた庭を走っていった。 ひとえにピンク色と言っても様々で、サーモンピンク、コーラルピンク、チェリー…

76.影法師

頭から冷水をかけられて俯いたまま、薄目を開ける。 気が付くたびに殴られていたので、口の中は傷だらけで目もまともにあかない状態だった。 銃口をあごの下に押しつけられて、髪を鷲掴みされる。 畜生。 悪態を口にする気力すらない。 「死体は?」 俺の目…

66.666

真っ赤な目をした化け物かと思った。 あぁ、あたし知ってる、この子はきっと吸血鬼だわ。 その子はあたしと目があって、唇を片方だけつり上げた。 多分、笑ったつもりなんだと思う。 秀ちゃんはあたしをかばうように前に立っていた。 「あぁ、真下秀か、丁度…

98.墓碑名

走っている、何かから逃げている、いったいなにからだろう? 少女はそんな疑念を抱きつつ走っている、走りながらふと目がいった先に冬枯れしたサルスベリの木。 夏の間に伸びた枝はからからに乾いて北風に揺れていた。 少女はいを決したように、今逃げてきた…

86.肩越し

独白 空を見上げ立ちすくんでいた。 これからどうすればいいのか、どうするべきなのか。 何もわからないまま、ただひろい青空を眺めていた。 「何も、覚えていないんです」 刑事が僕の顔をのぞき込んだ。 目があったが僕は目を逸らさずに続ける。 「気が付い…

87.コヨーテ

見渡す限りの砂漠を歩っていた。 茶色い岩と乾いた草が少し生えている。 夜になればコヨーテが闊歩して、家畜や人を襲うだろう。 空はどこまでも続いていそうなくらい真っ青で、その中に昼の月が浮かんでいる。 わたしは逃げていた。 コヨーテよりも狡猾で、…

65.冬の雀

黒デニムにちょっとよれよれのトレーナーを着てその上に黒のジャンパーを着た黒髪短髪のめがねをかけた男は、頬に冷たい風を感じながら、丸々太ったふわふわの冬の雀を眺めていた。 真下蜜雪だ、彼は冬になると思い出す出来事がある。 いとこの真下秀が、殺…

74.合法ドラッグ

街で売ってる合法と名のつくドラッグを口に放り込んで、頭を馬鹿にしたかったがきかなかった。 だから、ヘッドホンから流れ出る音楽を大音量で頭にたたき込みながら、おじに弾丸をたたき込んだ。 叔父の脂肪だらけの体が、のたうち回り、辺りが血の海と化す…

72.喫水線(船舶が静水上に浮かんでいる時、船腹が水面に接する分界線。)

喫水線から下の部分、僕の記憶は深く深く沈み込んで、船体の重さで浮上出来ないでいた。 太陽のまぶしさで目を覚ます。 気分良好。 秋の冷たい風が、頬に当たる。 ここは何処だろう。 辺りを見回す。 分からない。 けれどもここは、船の甲板のようで、手すり…

92.夢かもしれない

さぁいこうか、これで何回目? 人を撃ち殺した。 義父のベッドの枕元には、レミントンのリボルバーが一丁しまってある。 僕はそれで義父を撃ち殺した。 僕の義父はマフィアのボスで、僕が義父を殺したと知ったらどうなるだろう? たかが15才のガキに、ボスが…

64.洗濯物日和

俺の名は、セメダロン31!!接着剤(セメダイン)とアイスクリーム(毎月31日は31の日!!で有名なあそこのが特に)が大好きな人造人間だ!! 今日も、俺は、アイスを片手に地域の安全と平和を守っている!! 守って・・・まも・・・あーごめんなさい…

57.熱海(あついうみ)

海に転げ落ちた。 高い断崖の上から、真っ逆様に転げ落ち、突き出した岩に当たりバウンドしながら海に沈んだ。 多分、僕は死んでいる。 海が異様に熱かった。 傷口に塩を塗り込んでいるような感覚、熱湯をかけられたような感じ。 何とも言えない、とにかく、…