ひとりがたり

日常のもの・こと・妄想など

透ける空

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空が透けているようだった

おばあちゃんの目を見ると

何もかも見透かされているようで

悪いことをしても

ウソをつけなかったことを思い出した


少しの間おばあちゃんと暮らしていた

おばあちゃんは優しくて厳しくて

大好きだった

今でも好きだ

学校から帰ってくるといつも家にいてくれた


おばあちゃんが歩けなくなってしまった今では

私からおばあちゃんに会いに行く

時間の都合でいけないことも多いけど

おばあちゃんと話す時間が好きだ


何もかも見透かされてしまっても

嫌じゃない


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チビデジにて

8月頃ばあちゃんは死にかけていたのだけど、手術したら治って母の実家に帰っています。
元気でよく食べます。
しかし、長期間寝ていたせいかひとりで立ちあがることができなくなってしまいました。
それを見ていて思うのは、生き物は長く生きていく内にまた、生まれたときの状態に戻っていくのかもしれないなと思いました。
身体の毛も薄くなり、肌もふよふよとやわらかくなり、背も低くなり、だんだんと歩けなくなっていく。
しわしわの顔も少なくなっていく歯もだんだんと赤ちゃんに返っているのではないかと思います。
そうやって思うととても可愛いなと思います。
わたしもかわいいおばあちゃんになりたいな。