ひとりがたり

日常のもの・こと・妄想など

マチマニア

猫舌

まぶしい朝に 冷めたコーンスープなら 猫舌の私でも飲める

迷えるあなたへ

くだらねぇんだよ ちっぽけなことじゃん 小さいことぐだぐだ言ってねぇで さっさと行くべき道があるだろう あんたが歩くべき道が でっかく書いてあるだろ『歩道』って それでも進めないなら あたしが背中けっ飛ばしてやるから! -------------…

けだるい午後

忘れ物のかさと 石が積み重なった壁と 色あせた草 けだるい午後が始まる予感 ------------------------------- あぁ、ほんとに、だるい。 なんだかやる気が起きないのは花粉のせいにしてしまおう。 仕事しながら寝てしまいそ…

ハルタヌキ

強風の中 タヌキが見ていた 『まだ花見酒には早いんじゃない?』 『ロウバイでやるのもなかなかのものですよ♪』 タヌキは言った・・・かもしれない

都会のオアシス

ビルが建ち並ぶ狭い空の街 ふとのぞいた路地裏に まるで都会のオアシスのように その建物は建っていた

くやしいとき

歯を食いしばって空を見上げた 思いがけずカラフルな空に 負けず嫌いの自分が囁いた 『こんなとこにいちゃあいけないさっさとはいあがれ』 大丈夫少しへこんでただけさ ここに立ったときに全てわかった だからもう後悔なんてするもんか 強気の自分が帰ってき…

スナイパー

高い位置からターゲットにねらいを定め 安全装置をはずし スコープのピントを合わせる 引き金を引くその瞬間を待ち 待機 景色を切り取るスナイパーは 今日もターゲットを探して歩く なんてね。 -----------------------------…

観覧車

なんとかと煙は高いところが好き 透明な観覧車に乗りながら シャッターを切りまくった私は たぶん『なんとか』なんだろうなぁ

君の場所

きょろきょろする私を 鏡越しにじっと観察する 君がそこにいた

夢現

夢の中のような世界を見下ろし ふと我に返る 今までしてきたたくさんの間違いを糧に これからはうまくやっていけるだろうか うまくやっていくことだけが全てではないのは分かっているけど 今に立って過去を見つめると 後悔ばかりで だから過去は見つめたくな…

路地裏の店

市内をふらふら歩いていた ふと入った路地に 店があった 床屋さんだった こんなところにあったなんて知らなかった topにする予定だったのですが、なかなかする機会のなかったちょっと前の写真。

どこまで行きたい?

あてもなく電車に乗って どこまで行きたい? どこまで撮りに行こうか? 行き着く先はない 目的地の向こうに まだ道は続いている

赤富士

息を切らせ自転車を漕ぐ 子供達が笑いながら走り回り おばあちゃんに駆け寄る 空は夜を迎えるためのグラデーション 西の空を見れば富士が紅く染まっている 何だ、こんな所にもあるじゃないか 嬉しくてカメラを向けた

私の暮らしている街を見渡せば

ここ10数年のうちにたくさんのものが変化した 子供の頃走り回った空き地も今や住宅街 婆ちゃんと買いに行ったドーナツ屋さんもなくなったし 初めておもちゃを買ってもらったおもちゃ屋さんは自転車屋になった 私の暮らしている街は日々大きく変化はしてい…

秘密の景色に気づいた日

駐車場に向かって歩く道すがら 晴れていたので遠くを眺めた 民家の屋根と屋根のわずかな空間に 白い頭をのぞかせる富士山が見えた 同じ駐車場に向かう家族には教えていないから これは私だけの秘密の景色のはず

秘密の景色の記憶

中学生の頃 嫌なことがあると遠回して帰った 秘密の景色を眺め その記憶をたどりながら 歩いた先に見つけた 久々の景色 霞んでいたけれどあのころと変わらない富士山 高い建物があって少し見づらくなってしまった けれど遠くの山は何一つ変わっていない きつ…

秘密の景色

足下に高速道路が出来た 見上げるほど大きな私立病院が出来た どんどんと街は栄えていくけれど 秘密の景色だけは変わりなく そこに存在していた 少女時代 太陽のさきっぽが とっぷり山に沈むまで眺めていた 一番星を探し 彗星を見た フェンス越しにじゃなく …

はじまりのうた

高校1年生の頃 どきどきしながらホームページに載せた 初めての写真 はじめてのうた ファイルの片隅から発掘して 開けてみたら 申し訳ないぐらい小さな写真だった はじまりのうたは小さな声で歌っていたようだ 16歳の夏 台風が雲を全てさらっていった昼下…