2008-12-12から1日間の記事一覧
ある国では月の出を観ると寿命が縮むという まだ明るい空に輝き始めた大きな月 またある国では月の出を観ると幸せになるという 迷信を信じるならば 後者を信じよう このときケータイカメラしかなくて、非常に残念だった。 しかも端にちいさな月が入っている…
蜘蛛日記とは… 虫嫌いの私が、ホームページ時代に虫嫌いを緩和するために、会社に住む蜘蛛たちに名前を付け観察しブログで連載化した蜘蛛の観察日記であるが、虫嫌いは相変わらずである。 蜘蛛日記前回までのあらすじ ことの発端は会社の入り口ドア足下に小…
首を傾げてみてください。 1,下書きはめんどくさいのでしない、ハイテック(0.3と0.4)でひたすら線を描き続ける 2,線画完成 3~7,コピックで色を塗る、ひたすら塗り、ぼかし、を繰り返す・・・だんだん匂いにやられてきた頃完成 8,たぶん完成盤は家のど…
夏の日差しを浴びて エメラルドや翡翠色の蛍石のように輝く 太陽に透かされた木々の葉は まるで宝箱の中身
空を見上げるのに 街中は邪魔なものが多い 街灯であったり 電線であったり ビルであったり けれど その向こう側に空が見えたとき その空の高さを再確認し 自分の手が届かないと気づかされる
アパートの僕の隣の部屋に住んでいるのは、女性だ。 背の高いすらっとした美しい女性。 毎日夕方ハイヒールを履いて出かけていくから、多分水商売の女性だろう。 出勤時間が僕の帰宅時間と重なるときがある。 そう言うときは、軽く挨拶なんてしたりするんだ…
気に食わない物は、片っ端からぶっ壊した。 俺と同じように。 壊して、壊して、壊して。 最後に残ったのは、俺の瞳と同じ、すみれ色のベネチアングラス。 俺は、それをぐっとにらみつけ、左手でなぎ払った。 なぎ払った拍子に壁に当たって割れたグラスの破片…
電車が通り過ぎたあと、早朝で殆ど人が居ないホーム背後に気配を感じ、僕は懐から銃を取り出し、安全装置をはずしておく。 相手の銃口が自分の後頭部にたどり着く前に、俺は振り返り、そいつの眉間に照準を合わせる。 コートが翻る。男は笑う。 「物騒な物、…
30.通勤電車 いつもなら、ひどいすし詰め状態なのに、今日は様子がおかしかった。 なにやら、席はまばらに空いており、さながら、休日の早朝、と言った感じだ。 俺は、容赦なく、座席に着いた。 しかし、落ち着かない、何かが違う。 まるで、別次元にでも…
黒いアスファルトを白い雪がどんどん覆い隠している。 俺は、薬を飲み過ぎて、ふらふらの足取りで薄い雪の膜に足跡を付ける。 さらに気分が悪くなって、その場に膝をついた。 氷の様に冷たいアスファルトに体が吸い込まれたかのように、倒れる。 地面を観て…
私はこのお屋敷で長い間、執事をしておりました。 執事と言っても、このお屋敷に執事は私しかおりませんので、ただのお手伝い、又は家政夫 とでも言うのでしょうか。 執事と言うには、もったいないそんな仕事をさせていただいております。 ある日のことで御…
この前の桜ねぇさんの厳重注意からしばらく、桜ねぇさんの使いの子鬼(と言っても、僕たちよりも数倍年上だ)の姫菜と林檎が、ボクと遙さんの所に来た。 「てめぇら、何のつもりで、ここに入ってきた!!」 遙さんは叫ぶ、反対に、双子の子鬼姫菜と林檎は笑…
夕空には飛行機雲が長く長く金色に輝く筋を作っていた。 帰りの車の中、秀ちゃんは何か考えているようだった。 行きにかかっていたビートルズはとっくに終わり、次のディスクに変えてあった。何だろう、綺麗な音楽。 多分、クラッシックだ。 市内に入って、…
コンビニで買ったチョコレートを口に放り込みながら、外を見た。 深い青緑色の、そう、秀ちゃんが死神になったときになるような、きれいな色の、大きな湖が、きらきら輝ていた。 空は雲一つない青空。 アタシと秀ちゃんを乗せた車は、くねくねとした湖沿いの…
「ねぇ、シュウシュウ。ちょっと気になったんだけど」 この前発売されたビートルズのアルバムが、シュウシュウの運転する車のオーディオから流れてる。 シュウシュウは以外と、新しい物好きみたい。 ・・・っていうか、別に新しくもないのかな・・・。 でも…